●横蔵寺の紅葉


 横蔵寺は岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原にある天台宗寺院である。山号は両界山、本尊は薬師如来。平安時代の仏像など国の重要文化財を多く有するところから、「美濃の正倉院」とも呼ばれている。

 寺の歴史についての史料は乏しいが、寺伝によれば、横蔵寺は日本天台宗の宗祖・最澄が自作の薬師如来を安置して創建した寺とされていて比叡山延暦寺とは関係が深い。

 織田信長の比叡山焼き討ちの後、横蔵寺の本尊薬師如来像は、「延暦寺本尊と同じ木から造られた、最澄自作の像」ということで延暦寺に移され、代わりに、洛北の御菩薩池から移されたのが、横蔵寺の現本尊である薬師如来像であるという。

 横蔵寺は「即身仏のある寺」としても知られている。舎利堂に安置される即身仏は、妙心法師という人物である。妙心法師は横蔵寺の地元の村の出身で、俗名を古野小市良と言った。天明元年(1781年)に生まれ、諸国を巡って仏道修行をし、文化14年(1817年)、今の山梨県都留市の御正体山で入定したという。その地で保存されていたが、遺族らの要望により、明治24年(1890年)、故郷の横蔵寺に移されたという。

 秋になると近辺の山々や境内の木々が美しく色づき、紅葉の名所として多くの人々でにぎわう。


  
 駐車場から見た太鼓橋周辺の紅葉。

  


  


  


  


  


  
 仁王門 檜皮葺 三間一戸(正面の柱間が3間で中央の1間が戸口) 延宝3年(1675)完成 岐阜県指定重要文化財

  
 本堂

  
 本堂 檜皮葺 寛文11年(1671)完成 岐阜県指定重要文化財

  
 境内は狭く、写真を撮ろうにも構図はなかなか決めにくい。

  
 三重塔 檜皮葺 寛文3年(1663)完成 岐阜県指定重要文化財

  


  
 左側の建物が即身仏が置かれている舎利堂である。拝観料300円也。