●祇園祭(神幸祭)

 京都の祇園祭といえば日本を代表する祭りとして知られ、とりわけ山鉾巡行はあまりにも有名だがここでは山鉾巡行の後、夕刻より行われる神幸祭(神輿渡御)の紹介をしたい。

 実は神幸祭が神社の中心となる神事で、雅やかな山鉾巡行とは打って変わり、勇壮豪快で荒々しい神輿渡御である。中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿の3基の大御輿に子供神輿の東若御座神輿が加わり御旅所まで都大路を勇壮に練り歩く。

 この日から7日間御旅所にとどまった後、還幸祭が行われ神輿が八坂神社に戻り祭りが終了する。

 祇園祭には多くのお稚児さんが登場するが南区久世の綾戸国中神社から参加して神輿を先導する久世駒形稚児が神幸祭・還幸祭において重要な役割を演じている。

  
 拝殿前 祇園祭山鉾巡行の当日とあって多くの参拝者で賑わう。

  
 舞殿に置かれた3基の大御輿(中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿)の準備中

  
 本殿前より人が排され、駒形稚児の到着を待つ。

  
 駒形稚児の入場 この稚児の参加なくして神輿渡御はできないことになっている。

  
 神社の境内は皇族であっても乗馬のままでは入れないしきたりだが駒形稚児は乗馬のまま入場する。駒形稚児が国中神社の御神体の扱いだからである。舞殿を三周した後に本殿に向かう。

  
 駒形稚児は決して血に足を着けない。抱きかかえられて本殿へ入る。

  
 担ぎ手の入場

  
 本殿での神事が終わり駒形稚児が馬に乗る。

  
 

  
 駒形稚児が境内より出た後中御座神輿から順に神輿が降ろされる。

  
 舞殿を三周した後境内を出る。境内を土埃が舞う文字通りの暴れ神輿である。

  
 祭りは騎馬武者が先導する。神幸祭に甲冑武者が参加するのは他に日吉大社の山王祭、鞍馬の火祭などの例がある。

  
 これは鉦鼓である。古代の合戦において士気を鼓舞するために鉦鼓が打ち鳴らされたことが日本書紀に記されている。

  
 その後には鉾、盾、弓、刀など武器を手にした参列者が続く。

  
 この駒形稚児の後ろに中御座神輿が続く。